正月が嫌いなのはＡＤＨＤのせいだった！ (2)

「私って、どうしてこうなんだろう」とずっと思ってきましたが、自分がＡＤＨＤなのだと知って合点がいきました。どんな人にだって、やりたくないけどやらなくちゃいけないこと、というのはあると思いますが、ＡＤＨＤの私は、他の人の数倍の苦労がともなうのだろうな、と思います。無理して気力を振り絞って会議に参加すると、その後、仕事をするファイトは湧かなくなり、そこで無理するとうつ状態になります。 ...

私は最近、盆と正月が嫌いなのも、自分がＡＤＨＤだからなのかもね、と思うようになりました。ほんの１日、実家に顔を出せばいいものを、どうしてもできない。会議をさぼるのと同じように、「仕事が忙しくて」とか「用事があって」とか、なんだかんだ言い訳を作って、もう何年も実家に顔を出していません。

３０代までは、これではいけないと思うところもあり、随分もがいて悩みました。でも最近は、少し努力して改善するべきことなのか、「これはＡＤＨＤの影響なんだろうな」と割り切った方がいいことなのか、切り分けができるようになり、無理しない生き方を選べるようになりました。会議が嫌いなので、「いち社員として、専門性に磨きをかけていきたいです」などと言って管理職になることは断りました。実家に顔を出すのが億劫なので、先手を打って盆と正月の前に、心のこもった（？）文章を散りばめた暑中見舞いやクリスマスカードを送ってすますことにしました。

ほかの人が当たり前のようにしていることが、自分にはとてつもなく難しいことがある。しかし、「それをするのは難しいんです。私、ＡＤＨＤだから」と公言したところで理解が得られるとは限らない現状があります。それならば、人付き合いを極力シンプルにし、自分スタイルを確立してしまった方が楽だな、と思うようになりました。

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